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家探し難航中?五島の家賃相場と家が見つからない2つの理由

作成日:2024年1月19日
更新日:2025年2月19日

こんにちは。
長崎県五島市(五島列島)の移住相談窓口公式noteです。

この記事は、移住歴6年の移住支援員が、新生活を迎えるタイミングで五島市に移住したい方へ向けた、家探しのポイントを具体例とともにお伝えします。

毎年2月から3月にかけて、窓口には移住や引越しの問い合わせが多くあります。
noteを通じて五島市の現状を知っていただき、移住(引越し)の際にお役立ていただければと思います。

長崎県五島市とは?


家探しのよくある相談

まずは、この時期の移住支援員へよくある相談の例です。

・4月から五島市で働くことが決まっているけど、家が見つからない
・就職面接には受かったけど、家が決まってないから先に進めない
・家が決まらないから車を購入できない
・ネットで検索をしても市内の賃貸情報がヒットしない
・今すぐに家を見つけたい
・家を紹介してほしい

このように、相談のほとんどが「勤務先は決まっているけど、住むところが見つからない」という内容です。

実際に、1月現在も「急いで家を見つけたい」、「3月中に引っ越したい」という問い合わせが増えています。

近年、新築の賃貸物件が増えたことで、不動産業者が取り扱う中古の賃貸物件が出回り始めています。
でも、移住希望者も転勤族も多いため、「希望通りの家がすぐに見つかる」という状況ではありません。

五島市で家が見つかりにくいのはなぜなのか、それは物件入居者の2つの理由があります。

なぜ見つからない?物件の4つの問題

五島市で家が見つかりにくいと言われる理由として、物件に関して4つの問題があります。

01.空き家は多くてもすぐに住める物件は少ない

田舎には空き家が多いイメージがありますよね。
これは五島市も例外ではありません。

ただし、空き家が多いからすぐに住めるわけではありません
その主な理由は・・・

・ 物置きとして使っている
・ 仏壇や大切なものが残っている
・ 島外に住む親せきが長期休暇の際に使っている
・ 書類の手続きに時間がかかる
・ 荷物を片付けるのが大変
・ 老朽化が進んでいる

これらの理由によって、すぐに人に貸せる状態ではない空き家が多いのが現状です。五島市に限らず、移住先として人気の離島(田舎)は、どこも似たような状況かと思います。


02.平屋が多い

これは、田舎あるあるですが、土地が広いので市内の住宅のほとんどが平屋(戸建て)です。

部屋がいくつもあるような一人暮らしには広すぎる物件もありますが、そもそも田舎には一人暮らしにちょうどいい物件があまりありません。

ところが近年、単身者の移住が増加傾向で、福江島の市街地には集合住宅が増えているんです。
4〜5年前に比べると、単身の方にちょうどいい物件はだいぶ見つかりやすくなりました。


03.思ったより家賃が高い

田舎は家賃が安いイメージありませんか?(私はありました)

五島市で最も人口が多く、移住者も多い福江島。この島の中でもエリアによって家賃は大きく異なります。

今現在、福江島の市街地でよくある家賃額は、月5万5千円。

田舎(離島)の家賃にしては高く、移住相談時に驚かれる方がとても多いです(なかには7、8万の物件もあります)。

さらに驚くことに、この価格は単身者用の1Rアパートでも、4人家族で住める一軒家でもさほど変わらないのです。

築浅だから高く築古だから安い≫家が広いから高く狭いから安い

五島市内の不動産会社が取り扱う物件は、市街地の住宅が多いのでだいたいが上記の価格帯です。
この価格は、空き家バンク制度(詳しくは後ほど)に登録されているリフォーム済みのきれいな物件も同様です。

一方で、島の郊外エリアでは、家賃は月1万円〜という価格もあります。ただし、リフォームが必要でその費用は自己負担という物件がほとんどです。


04.ネット上の物件情報が限られる

「ネットに物件情報が出てこない」というのはよく耳にしますが、これには2つの事情があります。

【その1】不動産会社のホームページがない

五島市内には、不動産会社が14社あり、その多くがワンマン経営、または家族経営です。
人員が限られるために自社サイトがない会社もあり、これがネット上に物件情報が少ないと言われる理由です。

不動産会社への物件に関する問い合わせは、電話でのお問い合わせがおすすめです。
来島の予定がある場合は、事前に連絡をした上で直接事務所へ訪ねてみましょう。

※移住支援員は不動産会社のおすすめ(斡旋)はできません。公式ホームページの「不動産業者一覧」よりご覧ください。

【その2】空き家バンクの物件情報があまり更新されない

五島市には「空き家バンク」という制度があります。
“五島市 物件”等で検索をかけると、当該のページがヒットすると思います。

空き家バンク制度とは
市内にある空き家物件の情報を五島市の公式ホームページ上で提供する五島市の制度。空き家を活用し、老朽化を防ぐために、空き家の所有者に空き家バンクへの登録をさまざまな形で推奨しています。

五島市空き家バンク

すでにページをご覧いただいてる方で、「いつも同じ物件が載っている」「なかなか新しい物件が掲載されない」と感じている方も多いのではないかと思います。

空き家バンク制度は、空き家の所有者から物件の登録希望があった場合に手続きを進め、やがてホームページ上に物件情報が公開されます。

しかし、「01.すぐに住める物件が少ない」に書いたように何らかの事情によって空き家バンクへの登録ができない物件や登録までに時間がかかる物件があります。

不動産物件同様に、いつ、どんな物件がホームページで公開されるか詳細については移住支援員でもわからないのです。

現在、五島市で家を探したい方は島内島外問わず大勢います。ネット上で物件を探すときは、こまめにサイトをチェックすることをおすすめします。

※空き家バンクは、物件の登録があった場合、水曜日に物件情報を掲載します。物件一覧は、ページ下記のリンク集からご覧ください。

なぜ見つからない?入居者の2つの問題

続いて、入居者による家が見つかりにくい2つの理由です。

01.物件に対する希望条件が多い

こちらは、移住支援員が移住希望者から実際に聞いた物件に対する希望条件です。

・ 即日入居可能
・ 家賃3〜4万台
・ 歩いて買い物に行ける
・ 海に近い
・ 綺麗/築浅
・ バス・トイレ別(ウォシュレット付)
・ 駐車場付き
・ 庭(畑)付き

これらの条件は「田舎だし、せっかく島に住むんだから」と共感できる部分もあるのですが、実はとても欲張りな条件なんです。

筆者は移住支援員として5年勤めていますが、このような賃貸物件は聞いたことがありません(新築で建てている方はいます)。

希望条件が多い=物件は少なくなる

条件は人それぞれ異なりますが、実際に五島市に移住している方の多くは、希望条件を2つ(多くて3つ)に絞って家探しをされていました。

「急いで家を見つけたい!」という方の優先順位は、ダントツで即日入居可能でしょう。その次にエリア、または家賃が重要になると思います。

優先順位をつけて、上位に当てはまる物件があればどんどん内見していきましょう。


02.積極的に探していない

移住先でなかなか物件が見つからない方は、こんな状態ではないでしょうか?

・ 不動産業者のホームページをチェックしている
・ 空き家バンクの物件一覧をチェックしている
・ 友人や知人に家を探してもらっている

これ、あるあるなんです。
これらの行動は一見、家探しをしているように思えますが、五島市の家を見つけるにはこれでは足りないんです。

ホームページが更新されるのを待つ、人から家を紹介してもらえるの待つ状態では家を見つけることはなかなか難しいでしょう。
もしかしたら待っている間に、水面下では都合の良い物件を誰かが交渉していることもあり得ます。

移住先に人気の土地で物件を見つけるためには、営業職のように自分の足で稼ぐ必要があるのです。

五島市での家の見つけ方について、詳しくは次回の記事でお話します。
次回予告「五島で住まい探し!離島移住を成功させる8つのポイント」


五島市の移住相談窓口では、UターンとIターンの先輩移住者である移住支援員がさまざまな相談を受け付けており、五島市に移住された多くの方が市の窓口で相談をされています。

家のこと、仕事のこと、島の暮らしや文化、支援制度など、移住の不安や疑問はぜひ専門の窓口にお問い合わせくださいね。

相談は、オンラインでも可能です◎
現在申し込みいただける相談日は、公式ページをご覧ください。

長崎県五島市のオンライン移住相談とは?
web会議システム「Zoom」を使用して、五島市の移住支援員2名が参加者1組の相談をお受けする個別相談です。

参考リンク

不動産業者

空き家物件一覧

空き家バンク相談室

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